或る酪農家の手記
Mutoys島の何処かに住む酪農家が、晩年に記載した文章が倉庫の片隅から発見された。
商品の価値がどのように決められているか、そしていくらで売れるかを考えた文章のようだ。
ミノ牛乳入りのインクで記載されているせいで、所々かすれていて読めないうえ、重度にミノ臭い。流石伝承の酪農家といったところか。
この〇〇〇(掠れている)じみた書物、内容も〇〇〇(掠れている)じみていてにわかに信じがたいが、誰かこの謎を解き明かして欲しい。
1 商店は作業で商品に価値を付与していて、時間に依存している。
作業時間の長短で自身が付与する価値の効率は30分であろうと4時間であろうと変わらないかもしれない。つまり、30分作業を8回分くり返したときと、4時間作業1回したときの総付与価値は変わらないだろう。
ただし、長時間作業の恩恵を得るためにはとてつもない職種レベルを要することだろう。本当に14や15程度が必要になるかもしれないうえ、どんなに安い材料を使っても望んだ価格で売れる場所が限られてしまうかもしれない。
2 屋内作業と屋外作業の差は生産量アップ条件の有無だ。
地形依存作業の屋外作業の場合、周囲の地形が6割~7割の時、屋内作業と同等レベルになるかもしれない。
3 屋外作業の生産量アップ条件がアイテム総価値に対して相乗的に作用する
一時期一世を風靡したアイテムたちは、どれも屋外作業が絡んでいる。元々高価なものに、いかに屋外作業の生産量アップ条件の倍数を掛けたうえで住民販売出来る程度に着地させられるかを苦心し、成功したものが莫大な富を得ている。屋外作業が1度であれば1.5倍ぐらいの倍率だが、2回掛ければ2.25倍、3回掛ければ3.375倍ともはや勝負にならない。商店はその商品が屋外作業を何度潜り抜けたかよく見る必要がある。
4 生産量アップ条件の意味は成否判定施行回数の増加か。
農家の場合顕著だが、孤高レベルに達するとある現象が起こる。一定レベルの土地に居れば生産数が定数化されるのだ。つまり、生産量アップ条件が上限いっぱい、かつ、成功率アップ条件も上限値を取る。これは、生産量アップ条件で成否判定数が増加し、その全てで成功率アップ条件によりブレのない最高値を引いている可能性が示唆される。一方で、孤高であっても数値が固定されない商品も存在いしているため、ブレが商品ごとに個別に設定されているのかもしれない。
5 公式商品や作業には等価に設定されているものがいくつか存在する。
公式作業で結果がほぼ均一でありながら、材料の異なる作業が追加されたことがある。ハロウィンイベントの職業別作業だ。これらの作業結果はほぼ全て同じ内容となっていたにも関わらず、材料(道具)が異なっていた。この帳尻を合わせに、材料の破損率が別個に設定されていた。逆を取ってアイテムの破損率から商品価値の差を算出してみようとしたが、それぞれ300回程度しか調査することが出来なかった。
個人的には、水、薬草、土、砂、鳥の羽毛等の一次産品や、アクセサリシリーズの鍛冶屋の技術、魔法の知識、目利きの真髄、解体屋の魂はそれぞれ等価地で、需要により価格差が生じている可能性があるように見える。アクセサリシリーズの原材料の比較をしていけば、やがて詳細が分かるようになるかもしれない。
勇者と魔王の作業は要チェックだ。魔王作業は全てが出そろっていないが、アイテム同士の価値を比較出来るようになるかもしれない。
6 上記の推察を検証出来ない理由「モノサシが無い、あっても伸び縮みする」
現在、商品の価値を定量的に観察することが難しい。何故なら、商品の価値と売れる価格が関連することは間違いないが、環境によって商品の販売額が異なることが分かっているからだ。アイテムの価値があることと、それがいったいいくらで売れるかは全く異なる。恐らく、商店たちはそれぞれの経験に基づいて「これぐらいの価値ならこの街のこういう場所でこれぐらいの値段でうれる」ということを理解しているだろう。しかし、これらの変数を数値化しない、いや、出来ないのだ。街ごとの人口数(あるいは島全体の人口数)、隣人の商品の販売数や販売額、住民販売の競合範囲(あるいは本当に競合しているのか)、アイテムカテゴリの違いによる販売数、棚数、業種レベル等これらを一つ一つクリアしなければ商品の価値を定量することが難しい。
おわりに
この怪文書、同意出来る部分があっただろうか。無くて結構だ。これは創作系イベント文章なのだから。なんせ時間が無いし、一人でやりきれるものでもないだろう。6に書かれた変数のうちどれかを潰して欲しい。コメントがあると嬉しいです。なんせこれは空想の文章だ。あなたの空想をぶつけて下さい。
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