結局ひとつにまとめられないんですよね。何個その1を作ろうとしてるの?
出来るだけ機械的なこととか、細かい話を書かない予定で行きます。そう例によって書きながら考えている。
前提として、RAW現像の正しい手順なんてものは多分ありません。少なくとも僕はよく知らないのであくまで一例としてご覧ください。
ではまずこの作例を使いましょう。
まずこれはRAW撮影をしてそれを現像ソフトで読み込んだだけの状態です。RAWというのは何度かここでもお伝えしている通りただのデータです。本来画像ですらないので見えている画像は、現像ソフトなりの『こんな感じの写真になりそうだよ』を提示してくれているわけですね。
(ソフトはLightroomというものを使用しています)
右に見える何やら操作しそうなところでRAW現像をしていきます。
ヒストグラム準拠の調整からスタート
まずは
この部分を理解しなくてはいけません。
これは『ヒストグラム』というもので、まぁそれ自体は写真用語でもなくグラフの名前なんですが写真においては
写真を構成するピクセルがどの明るさに分布しているか
を把握する為のものです。
つまりこれが見れると、その写真に明るいところが多いのか、暗いところが多いのか、などがわかるわけです。ピクセル云々が理解難しい場合そこだけ分かっていてください。
向かって左が暗い部分、右が明るい部分です。上のヒストグラムだと暗いところの方に山があって明るいところは少ないですね。全体的に暗い画像であることが分かります。
またここで大事になるのは左右の上にそれぞれある三角マークです。
左の三角はハイライトされていて、右はグレーアウトしていますね。
これは三角がハイライト状態だと暗すぎてデータがない状態で表示しているよ、つまり黒つぶれがある状態だよ、と教えてくれています。右はそれがないので、明るすぎ、つまり白飛びはしていませんよというのも分かります。
そしてややこしいんですがこの時点で明確に理解していないといけないのは、RAWデータ全体のヒストグラムではありません。先ほど上で述べた
現像ソフトなりの、こんな感じの写真になりそうだよ
その『こんな感じの写真』のヒストグラムです。
何が言いたいかというと、ここで黒つぶれがあったとしても、JPEGと違ってRAWであれば黒潰れしない状態の写真に出来る可能性があるということです。(できないほど潰れていることもあります)
んで、写真のトーンとかいじるのが現像な訳ですが、黒潰れしてる画像いじってても調整はできないわけです。潰れている以上そこに色の移り変わり、いわゆる階調がないのでいじれません。
じゃぁその潰れを解消したりして弄りやすい状態に持っていこう、というスタートですね。
階調調整
一気にここいっちゃいます。とりあえず基本のキなので飛ばすところは飛ばすよ! そしてここから画像がめちゃくちゃ増えるかも。憂鬱だなぁ。
話を戻すと、全体的に暗い画像ということが分かっているのでまず露光量をいじってみよう。露光量ってのはまぁ、明るさですね。JPEGでもそれくらいはみんなスマホでやってますよね。RAWの方が破綻せずにできます。
0.65プラス側に持っていきました。上の画像と比べると明るくなっているのがわかると思います。
しかし、まだ左上の三角がハイライトです。潰れたままです。よっしゃそんならもっと露光量あげて黒潰れ消したろwwwww
かなり山を右側に持っていきました。しかしやはり左の三角はハイライトされているし、今度は右側の三角も何やら変わりました。これは一部の色が飛んでるってことです。まぁ飛び始めたわけですね。
ここで理解が乏しい人は『この写真は黒潰れを救えない』と解釈してしまうんですがそうではありません。時を戻しましょう。
ひとまず山を真ん中付近にして黒潰れが残っていたこの状態から今度は黒レベルをいじります。
ヒュー。黒潰れもなくなり、過度に明るい画像でもない!
さて、白レベルと黒レベルを説明します。
ハイライト、シャドウという2つと白レベル、黒レベルは違うものなのです。
ハイライト、シャドウ
写真の明るい、暗い部分全てを指します。ハイライトが明るい。シャドウが暗い。
白レベル、黒レベル
写真の最も明るい部分、最も暗い部分。
これよくわからず現像している人も結構いるんですよね。とりあえず理解する必要があるのは、白飛びや黒潰れを救うのはレベルの調整であり、ハイライトやシャドウはその際ほぼ関係ないってことです。
準備はもうちょっとだけ続くんじゃ
でも流石に長くなったからひとまずその1はここでおしまい。次回を待て! ズギャーン。
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